ヒマラヤには二つの定義があるのをご存知ですか?

 

こんにちは。天然石のお店・昴堂店長の矢野です。

パワーストーンファンに人気のヒマラヤ水晶。ではヒマラヤとは何処なのかご存知ですか?ヒマラヤ好きなひとならだいたいどの辺なのかはわかるかもしれませんね。ではヒマラヤという地域には2つの定義があるのをご存知でしょうか?

2つの定義とは狭義のヒマラヤと広義のヒマラヤ。2つの違いについて紹介します。

 

目次

 ヒマラヤはかつて海の底でした

 

himālaya(ヒマーラヤ)とはヒマラヤとは古代インドの言葉・サンスクリット語です。hima(雪)と ālaya(すみか)から”雪の住みか”の意味があります。一年中雪に覆われた山々を見て古代インドの人々が名付けたのですね。

ヒマラヤ山脈は世界一高い山々ですが、実はとても新しい山なんです。6000万年前には海の底でした。ユーラシア大陸とインド大陸がぶつかってできたのがヒマラヤ山脈なんです。約4000万年前には山脈になったといわれています。新しいといっても日本列島よりは古いのです。

そして、ヒマラヤ山脈は現在でも成長しているのです。現在でも毎年数cmずつ高くなっているといわれています。

地質学的には険しい山というのは新しい山であることが多いです。どんなに高い山でも、長い年月の愛大雨や風でけずられてしまいます。できたばかりのときには尖った山でも、何千万年もたつと丸い山になってしまうのです。ヒマラヤ山脈はまだ成長途中の山。風雨に削られるより成長するほうが早いんですね。

水晶は熱水がなければできません。熱水はマグマが近くにある場所でなければできません。マグマは数千mの高さの場所にはありませんよね。地中の奥深くか火山地帯です。つまり水晶ができた場所は大昔は地下の奥深くだった場所なんです。ヒマラヤ山脈ができたおかげで高い山に運ばれていったのですね。

 

狭義のヒマラヤ=ヒマラヤ山脈

ヒマラヤ山地

普通あなたが思い浮かべるヒマラヤ山脈とは狭義のヒマラヤであることが多いです。エベレストのある高い山々のことです。パキスタン、インド、ネパール、ブータン、中国(チベット)の五カ国にまたがります。全長2400kmもある巨大な山脈です。

世界最高峰のエベレスト(8848m)、世界第3位のカンチェンジュンガ(8505m)など8000m級の山がいくつもあります。

ヒマラヤについてはこちらで詳しく説明しています。
ヒマラヤ産水晶の魅力・どうしてヒマラヤは特別なのでしょうか?

 

 

広義のヒマラヤ

広義のヒマラヤ

ヒマラヤ山脈に周辺の山脈を加えた広い地域は広義のヒマラヤと呼ばれています。インド大陸がユーラシア大陸にぶつかったときにできた山々をまとめてヒマラヤと呼んでいるのです。

広義のヒマラヤにはヒマラヤ山脈と次の山脈を含みます。

・カラコルム山脈
南側をヒマラヤ山脈、西をヒンドゥークシュ山脈に接しています。パキスタン・インド・(新疆ウイグル自治区)にまたがる山脈。インダイス川などによってヒマラヤ山脈と分断されていますが、インド大陸とユーラシア大陸がぶつかってできた山脈の一部になります。

世界で2番めに高い山K2(8611m)をはじめ60以上の7000m超の山があります。K2とはカラコルムNo.2の意味。世界で2番めに高い山なのに個別の名前が付いていません。カラコルム山脈はヒマラヤ山脈より険しく人間を寄せ付けない厳しい山です。カラコルムはトルコ語で”黒い砂利”の意味。K2産の水晶も色の着いた物が多いです。

・ヒンドゥークシュ山脈
北側でカラコルム山脈と繋がっています。主にアフガニスタンとパキスタンにまたがる地域をヒンドゥークシュ山脈と呼びます。

これらはパキスタン側のヒマラヤとよばれることもあります。特にカラコルム山脈は水晶の産地としても有名です。アフガニスタン側は政情が不安定でゲリラが出没するとのことなので流通量は少ないです。

・天山山脈
ウイグル語で”天の山”を意味するテンリ・タグを中国語に訳したのが天山。カザフスタン、キルギス、中国(新疆ウイグル自治区)にまたがる山脈。南西部は崑崙山脈に接しています。

・崑崙山脈

崑崙(こんろん)は古代中国で西の果てにあるとされた理想郷。崑崙山脈が中国くの西にあることから崑崙山脈とよばれています。崑崙山脈は新疆ウイグル自治区、チベット自治区、中国西部にまたがっています。一部はカラコルム山脈と並行して走っています。

天山山脈、崑崙山脈産の水晶は今のところ流通していないようです。ヒマラヤ山脈からは離れているので我々の持つヒマラヤのイメージからは離れているかもしれません。でもウイグルやチベットの人々にとっては神聖な山ですので水晶が見つかればヒマラヤ産とは違った魅力があるかもしれません。

 

いかかでしたか?一口にヒマラヤといっても広いのですね。水晶の産地としては、ヒマラヤ山脈の他にカラコルム山脈が有名です。カラコルム山脈産もヒマラヤ産として売られていることもあります。ヒマラヤといっても地域によって個性的な水晶が採掘されるので比べてみるのも面白いですね。

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