こんにちは。天然石のお店・昴堂店長の矢野です。
当店では商品の梱包に新聞紙を使ってます。
お客様の中には届いた商品の箱を開けて新聞紙が出てくるとテンションが下がる人はいるのでしょうか。確かにきれいな梱包材で包まれていると丁寧に扱われている印象は受けると思います。
でも、新聞紙だから商品を丁寧に扱っていないというわけじゃないんです。新聞紙を使うことには、それなりのメリットがあるからなんですね。
当店は個人経営の小さなお店です。できるだけ梱包にかかるコストは抑えたい。という事情があります。梱包材はタダではありません。梱包コストもすべて商品代金にかかってきますから。お店経営のシビアなところです。
でもこれはお店の都合ですよね。でも新聞紙を使うメリットはそれだけじゃないんですよ。新聞紙包装のメリットを紹介します。
意外と丈夫
紙だからすぐに破れる。弱い。と思ってるかもしれません。でも、新聞紙って意外と丈夫です。
日本の新聞紙は品質がいいので破れにくいんですね。とくに大手新聞社のものは良い紙をつかってます。
もちろん、破るつもりで引き裂けば簡単に敗れます。でも重ねると不意に石がぶつかったくらいでは破れません。
外国の新聞紙はすぐに破れるのであまり包装には向いてません。たしかに英字の書かれた紙が入ってると格好いいです。見栄えを良くするために使うことはあります。でも商品を守るためなら日本の新聞紙の方が適しているんですね。
梱包材というとエアパッキン(プチプチ)を思い浮かべる人は多いと思います。当店でも商品を包むのにプチプチは使っててます。でも、水晶ポイントの先端は鋭いのでプチプチを破ってしまうことがあります。プチプチは水晶クラスターのように尖った物には弱いんですね。プチプチは空気の入ってる袋が破れると弾力がなくなり役に立たなくなります。だからプチプチだから安心というわけではないんです。
プチプチでくるんで、さらに新聞紙で隙間を埋めて、箱が衝撃を受けても中の物がこわれないようにしています。
適度なクッション
日本の新聞紙は意外と硬いです。丸めると、クッションがつきます。衝撃を受け止める力もあるんですね。だから当店では新聞紙を丸めて敷き詰めています。あえてシワを作って新聞紙を凸凹になるようにすることもあります。そのほうがクッション性が高まるからです。
特に箱の隙間が大きいときは重宝します。新聞紙を丸めて入れれば広い隙間もしっかりと埋めることができます。プチプチではこうはいきません。もちろん隙間を埋める梱包材もありますが、それなりに価格はしますので全てを市販の梱包材に置き換えるのは難しいものがあります。
いつも同じ方法で放送しているわけではありません。発送する物の大きさや形によって梱包の仕方は違います。梱包方法にはそれなりの理由があるんですね。
処分が楽
当たり前ですが、新聞紙は紙です。
古紙回収でひきとってくれますし、可燃物で捨てることも出来ます。
でもプチプチはプラスチックです。正確には「ポリエチレン」。だから捨てるときは資源ゴミとして、プラスチック製容器包装。つまり廃「プラ」回収になります。
燃えるゴミで捨ててる人もいるかもしれませんが、本当は可燃物で捨てる事はできないんですね。
ゴミの中で捨てるときに一番困らないのが紙だと思います。
それに、紙包装は「エコ」だと思います。
ギフト包装には対応してませんが
自分に買うならいいけど、贈り物にはちょっと・・・と思う方もいると思います。当店では今のところギフト包装はしていません。
段ボール箱に新聞紙を詰めた状態で送ってます。でも、買った人と送り先は別。という場合は「簡易包装で届くよ」というのはご理解をお願いします。
ギフト包装についてはご要望が多ければ検討したいとは思います。
私はお店を始める前、梱包材もそれなりに揃えてやらなければ。と思ってました。でも石を仕入れている業者さんから新聞紙を使うことのメリットを教えていただきました。
そのとき、新聞紙なのにこんなに使いみちがあるなんて!新聞紙って実は凄いんだ!とちょっとしたショックを感じました。新聞紙は捨てるのがもったいないから、単に他に使いみちがないから包装に使ってると思ってましたが。そうではなかったんです。ちゃんと使う理由があったのです。それ以来、包装に新聞紙を使おうと思いました。
もちろん、業者間でのとりひきでは見栄えにこだわることはありません。一般のお客さんに商品を送る場合は違ってきます。でも最近は、エコ包装や簡易包装についての理解も深まってきました。コストをおさえつつ、自然にも優しい。そんな包装が新聞紙包装なんだと思ってます。
お店はこちら
・天然石のお店 昴堂(すばるどう)
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