こんにちは。天然石のお店・昴堂店長の矢野です。
今回はアーカンソー産水晶クラスターの紹介です。石ふしぎ大発見展2017京都で仕入れてきたものです。
ちかごろは品質の良いアーカンソー産水晶が手に入らなくて困ってましたが、よい業者さんに出会えたので仕入れてきました。
アーカンソー産水晶
今回仕入れたもののひとつがこちら。
「アーカンソー産にしては透明度が低いんじゃない?」と思うかもしれません。
でもその分、アーカンソー産にしては破格の仕入れ値でした。もちろんただ安いだけではありません。仕入れたポイントは二つあります。
ひとつはちょっと黄色みがかったゴールデンヒーラー的なところ。アーカンソー産水晶はライモナイトが付着することで黄色い外観になることがあります。全体的にライモナイトで覆われていればゴールデンヒーラーやタンジェリンになります。でも大半は部分的にしかライモナイトはついていません。これもそのひとつです。ゴールデンヒーラーの雰囲気をちょっとだけ味わうことが出来ます。
大きな結晶の下の方についてる小さな結晶にはうっすらとレモン色にいろづいた部分があります。
もうひとつは、レインボーがはいってること。
他の部分にもレインボーは入ってますよ。白濁している部分が多いので透明度の低い水晶かと思われかもしれませんが。白濁していない部分の透明度はかなり高いです。おかげでレインボーも見つけやすいです。さすがアーカンソー産だと思います。
せっかくのレインボーなのに写真にとるとちょっとわかりづらいですね。デジカメでレインボーとるのは意外に難しいです。商品画像ではもう少しきれいに写るように工夫したいと思います。
一見すると透明度が低そうなので「クオリティの低い水晶」と判断されてしまいそうですが。よく見るとこの水晶にもいいところはあります。天然石は工場で生産された人工の物ではありませんから決まった品質基準はありません。宝石でもありませんから綺麗さだけを競うものでもありません。
クォリティの低いものなんて存在しないのですね。個性が違うだけなんです。
人間だって美人コンテストに優勝できないからダメな人なんていいませんよね。美人の人気が高いのは確かですが、それだけが人間の価値ではありません。石も同じです。ひとつひとつの石の個性を見つけて、あなたに紹介するのも我々石を売る側の仕事なんじゃないかと思います。
アーカンソー産は透明度が高くないとダメと言われることがあります。だから透明度の低いものは加工にまわされてオーラクリスタルや焼黒水晶(ガンマ線を照射して黒くした水晶、放射線の心配はありません)になることがあるんですね。加工が悪いという意味ではなくて整形美人には整形美人の良さがあると思います。もちろん個性ですから好き嫌いはでます。人の価値観や好みの問題なのでしょうね。
この水晶は加工されずに素の状態でやってきました。「この子がいいな」と思う人に巡り合ってほしいと思います。
こちらのアーカンソー産水晶は仕入れ値が安価だったので大きさのわりにはお安く提供できると思います。
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