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安いヒマラヤ水晶が売られている理由とは?

中国産水晶

こんにちは。天然石のお店・昴堂店長の矢野です。

ヒマラヤ水晶は水晶の中でもとくに人気がありますね。ヒマラヤ産水晶は高価なものが多いです。

でも中にはものすごく安いものもありまう。クラスターなのに千円とか五百円とか。なぜこのように安いのでしょうか?もちろん安いのには理由があります。

今回は安いヒマラヤ水晶の理由をご紹介しましょう。

 

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ヒマラヤは高くつく

 

ヒマラヤ水晶は高価な物が多いですよね。それは市場に出回る数が少ないからです。

というのもヒマラヤ山地は険しい山が多く、採掘が難しいうえに輸送にも手間がかかります。そのためあまり量が採れないからです。

ところが最近格安のヒマラヤ水晶がよく売られています。

クラスターが1000円とか500円で売られているんです。yahooショッピング、アマゾン、楽天市場ではよくみかけます。

100gに満たない小さなクラスターとはいえ、ヒマラヤ水晶がそんなに安く入手できるとはおどろきです。

格安ヒマラヤ水晶を売ってるお店のサイトをみてみみると確かに500円や900円で売ってます。

でも違和感があります。

「なんだか違う」

このヒマラヤ水晶の正体は一体何なのでしょうか?

 

格安ヒマラヤ水晶の正体は中国産水晶?

 

ある店で買った「ヒマラヤ産水晶」と称する水晶がこちら。

明らかにヒマラヤ水晶には見えませんが、安かったので入手してみました。

ニセヒマラヤ産

重さ98gで700円でした。

透明感はあるものの、細くて長く伸びた結晶が生えています。

シュウ酸クリーニングされているらしく、母岩や結晶の表面は真っ白です。

 

こちらもネット通販で買った格安のヒマラヤ産と称する水晶。

ニセヒマラヤ産水晶

こちらは78gで700円。

透明感はなく、結晶表面を石英が覆っています。細長い結晶は先に紹介したものと似ています。

透明度や結晶表面の違いはありますが、結晶の形からみて同じ産地か近い地域で取れたものだと思います。

でも、これを見てすんなりヒマラヤ水晶とは納得できません。

何も言わずにこれを見たら中国産だと答える人も多いのではないでしょうか。

中国産の代表。四川省産水晶はこちら。

四川省産水晶

93gで500円です。

 

四川省産の特徴は細く長い結晶がたくさん生えているところ。透明度が高いものも多いです。

似ていると思いませんか?

格安ヒマラヤ水晶は中国産なんでしょうか?

ある問屋さんから聞いた話によると、中国の雲南省からも水晶が産出されて四川省産と似ているとのこと。

手元には雲南省産の水晶はないので比較できないのは残念ですが、ネット画像で見る限りでは四川省産に似ています。四川省産よりも結晶が短いようです。

あまり雲南省産は出回ってないので比較できるものが少ないのですが、結晶が短いのもあるし、長いのもあるようです。

今回購入した水晶が雲南省産かどうかはわかりませんが、かぎりなく中国産に近いですね。

ある問屋の方の話によると、業者の中には中国産をヒマラヤ産と称して売ってるところがあるそうです。

もしかすると、これもそうなのかもしれません。

ヒマラヤと中国の位置関係

ヒマラヤ山脈と、雲南省、四川省の位置関係をみてみましょう。

グーグル・マップでみるとこのような位置関係になります。

チベット高原を流れるブラマプトラ川がヒマラヤ山脈の東側の境目とされています。
上の図で水色に塗ったところです。

 

雲南省はヒマラヤ山脈に近いとはいえ、ヒマラヤ山脈には入っていません。

四川省の山はもちろんヒマラヤ山脈ではありません。

雲南省や四川省はヒマラヤに近いかもしれないけれど、ヒマラヤとはいえませんよね。

また、雲南省の東側には南領山という山脈があって、そこからも水晶が採掘されます。見た目には四川省産と似ています。

 

チベット産もヒマラヤ水晶

四川省、雲南省にはヒマラヤ山脈はありませんが、中国国内にもヒマラヤ山脈はあります。
中国側のヒマラヤ山脈はチベット自治区になります。

チベットは第二次世界大戦のあと、中華人民共和国に占領されてチベット自治区にされてしまいました。ですから今ではチベット産も中国産といえるのかもしれません。

チベット産水晶もヒマラヤ産として売られていることもあります。チベット産水晶は採掘量が多いため比較的安く入手できます。

こちらは楽天市場で売られているチベット産ヒマラヤ水晶。

結晶が短く太いのが特徴です。

ヒマラヤ産なら特に産地は気にしない。というのであればチベット産はお安くていいかもしれません。チベット産にはチベット産の良さがあります。

ヒマラヤ産ビーズ、サザレ、ポイントもチベット産を加工していることが多いようです。

 

中国産がヒマラヤ産として売られている?!

こうしてみてみると。

今回格安で入手したヒマラヤ水晶はネパール、インド産のものではない。

チベット産でもないといえます。

雲南省か四川省のもののようですね。

雲南省産や四川省産が悪いといってるのではありませんよ。繊細な結晶には独特の魅力があります。安いので水晶クラスターの入門用としてはピッタリです。

でも、ヒマラヤ産と言えば売れるから安い中国産をヒマラヤ産と言って売るのはよくありませんね。あなたが買うときも、安すぎるヒマラヤ産は疑った方がいいかもしれませんよ。

安いのは理由があるのですから。

ヒマラヤのどこなのかを確かめたほうがいいですね。

もちろん当店では中国産は中国産。チベット産はチベット産とわけて表示してあります。

繰り返しますが中国産やチベット産が悪いのではありません。個性が違うだけです。中国産やチベット産にだっていい部分はあります。

あなたもあなたの求めるものを感性やお財布と相談して買ってくださいね。

 

お店のサイトはこちら↓

天然石・開運グッズのお店 昴堂

 

 

 

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